大西暢夫 監督作品 ドキュメンタリー映画 「オキナワへいこう」上映会 &橋出血サバイバーきょう子さん のミニトークライブ

「オキナワへいこう」のあらすじ
大阪府堺市の浅香山病院、精神科病棟には何十年と長期入院している患者さんがたくさん暮らしています。

そのうちのひとり、益田敏子さんが「一生に一度でいいから沖縄へ行ってみたい」という夢を語ったことをきっかけに、有志の看護師たちが、その夢を実現させようと動き出します。ほかにも名乗りを上げたのは4人の男性。いずれも長期入院の人たち。

主治医の許可はどうやってもらう? 外出届ではだめだろうか? 何持っていけばいい?

ずっとそばに寄り、当たり前に声をかけながら進んでいく映像、長い病院生活の中で生まれた夢は、どうなっていく・・・。

「精神科」「患者」「撮影」なんてこと忘れてしまう日常で、あなたはどんなシーンが印象に残るでしょうか。

 

惹き込むチカラ
勤務する病院の作品展と同日開催の上映会。入院患者さんと一緒に視聴させていただきました。

静かな画面。鍵のかかった分厚い扉。手渡しされた薬。退院は「しない」というセリフ。映し出された映像は、誇張もなく、脚色もなく、目立った演出もなく、ある意味で淡々と流れていきます。それでもなお。最後まで見られない(座っていられない)かも知れない、そう思って連れてきた患者さんの一人が、エンドロールが終わるまで席を離れることなく、スクリーンにじっと見入っていました。嬉しい誤算、でした。それだけ惹き込まれる“何か”が「オキナワへいこう」という映画の中には確かにありました。

 

そして東京からオキナワへ――もう一つの物語
ひょんなことからオキナワへ、医療とアートを考える会へとやって来た、橋出血(脳出血)サバイバーのきょう子さんと、映画の感想プラス、この日この場にきょう子さんがやって来るまでのストーリーを語り合うミニトークライブを上映後に実施。ご好評を頂きました。

いつも明るく、チャーミングな笑顔がトレードマークのきょう子さん。そんなきょう子さんが語った、片麻痺と構音障害という現実を受け入れるまでに――“障害の受容”までに「2年かかった」という言葉。

身体障害における病院(回復期病棟)でのリハビリは、長くても3か月で終わります。入院期間が90日と法律で定められているからです。でも、本当に重要なのは、身体・精神を問わず退院してからなのだということ。今回の上映会とトークライブで学ばせて頂きました。イベントはどちらも大盛況のうちに幕を閉じました。ご来場いただきました、皆さん。ありがとうございました。※最後に、観客の皆さんの感想を載せたいと思います。ネタバレも含みますので、それが嫌な方はスキップしてください。なお感想は原文のまま載せています。ご了承ください。

 

「オキナワへいこう」の感想
『病院に働くスタッフとして、コレは大切にしたいと改めて思います。入院長期によって依存的になったり、自己肯定感・自尊心の低下から退院が困難かしていきます。それでも何か一筋の光を見出すためには患者さんとの経験が重要です。』

『はるみさんすてきですね・・長期入院辛いかと思います!“10年入院”と映画の中でありましたが、長いですね・・薬局で仕事をした事がありますが、“人が薬”になるって本当に、そうだと思います。簡単な事では、ありませんが・・今日は、ありがとうございました。』

『長期化していた入院生活のなかで自分が何をしたいか? どう生きたいか、このままずっと入院、病院の中で生きていくのか? それぞれ考えていく様子が興味深かったです。「オキナワへ行きたい」という患者さんの想いをくんで実際に行動にうつした看護スタッフの熱意にパワーをもらえました。』

『沖縄に行くことで、何かが開く、そうゆうことの繰り返しで、たくさんのことを感じ、学び、元気になっていく。それを、実現のためにサポートする人たち。アートを展示することもそれの1つですね。1つ1つ、続けていくことが大切だと思いました。』

『とても興味深い内容でした。精神障害者の方、映画に出ている方、一人一人に個性があり、監督さんや病院スタッフとのやりとりが、とてもほほえましく、また面白かったです。でもどの方も薬さえ飲めばまた地域に支援体制すれば、地域の中で生活できるのでは?と思いました。10年も入院しているのは、あまりにも不自然な気がします。』

『キョウ子さんの「生き返る」話がもう少し聴きたかったです。同じ障害をかかえる患者さんの希望の星。』
『長期入院患者さんが旅行することがこんなにも大変で勇気のいること、改めて感じました。「NPO法人ここいま」の元看護士さんが「今回の旅行はあきらめよう」の言葉に流されなかったこと、私も地域で支える側として、あのシーンを忘れないでおこうと思いました。』

『精神科病棟の様子を初めて観ました。地域の皆さんの協力も大切なんですね!自分の中の「ヘンケン」に向き合う機会ときっかけになりました。ありがとうございました。きょうこさんの話も興味深かったです。明るく、前向きな方で、ステキです、パワーをもらいました。アート展もユニークで楽しかったです。図書館でチラシを見ました。』

『職場の同僚からのグループラインで上映を知りました。観よう・観ない・・迷いました。観て、やはり・・苦しかったです。思うところはたくさんありますが、言葉にするのは苦しいです。本当に一言感想で・・すみません。』

『益田さんの笑顔すてきでした。大西さんの写真はいままで観たことはありましたが、今回のドキュメンタリーとても感動しています。』

 

編集:津波古 祥太

投稿を作成しました 1

関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る