視察:art space co-jin

art space co-jinとは

絵画、写真、陶芸、インスタレーションなど様々な作品を展示するギャラリーとしての機能を中心に、イベント、ワークショップ、講座など、誰もが交流できる機会を創出しています。どなたでもどうぞお気軽にお立ち寄り下さい。

引用サイト:http://co-jin.jp/

 

京都府では、「障がいのある人もない人も共に安心していきいきと暮らしやすい社会」を目指し、共生社会の実現に取り組んでいます。2015年に文化芸術を人と人とがつながる手段の一つと捉え、これを媒介に共生社会の実現を目指し活動する「きょうと障害者文化芸術支援機構」が立ち上げられ、その機構の活動拠点として2016年にart space co-jinが開設されました。

京都の住宅街の一角にあり、ガラス張りの小さなギャラリーとなっています。中に入らなくても、展示の様子を外からうかがうことができ、室内のスペースは狭いですが、パーテーションを自由に動かすことでその時の展示作品に応じた空間作りができるように工夫されていました。

 

つながる機会を創出
art space co-jinの活動は、ギャラリースペースでの常設展示、芸術祭の開催、様々な場所での企画展示、ワークショップの企画開催、デジタルアーカイブ事業「アートと障害のアーカイブ・京都」などがあります。ギャラリースペースでは、障がいのある方の作品や表現を紹介する企画展を1~2か月のペースで行っています。

 

物語をアーカイブ
デジタルアーカイブ事業では、京都府内の障がいのある方の芸術作品を記録・保存・データベース化し、発信することを行っています。個人や施設等で作品保管が困難な場合も多く、作品が消失してしまうリスクもあるため、デジタルアーカイブ事業は貴重な作品を残していくという点でも重要と思われます。保存するのは作品だけでなく、各作家が持つ背景、創作活動手段、作品が生まれる過程も併せて保存されています。

他にも、共に生きるをテーマに障がいのある方の創作や表現を紹介する「共生の芸術祭」の企画運営や、京都府各地の公共施設や商業施設など、美術館以外の場所での展示会を企画し、地域の方が身近に作品に触れる機会を作っています。

京都府が毎年実施している公募作品展「とっておきの芸術祭」は新たな作家を発掘する場となっており、そこからギャラリーでの展示につながる場合もあります。ギャラリー自体が、京都府の事業の一環であり、使用料や出展料がかからないため、作品を展示することを考えていなかったアーティストの作品を外に出す、きっかけ作りの場ともなっています。

 

カワイイ萌え? アツイ燃え?
art space co-jinでは、作者同士の面識がなく、直接のつながりがない場合でも、作風やテーマによって、アーティストを組み合わせた、ユニークな展示会を行っています。

今回の視察時には、「エモエモエ☆」展と称して、〈萌え/ 燃え〉をテーマに個性的な3人の作家の作品展示を行っていました。作品はノートに書き殴られたようなものから、トイレットペーパーに書いたものまで様々でしたが、ギャラリーの空間をうまく使用した展示となっていました。作品を傷つけないように、画びょうを使わず、磁石で壁にはりつける方法がとられており、細やかな配慮が見える繊細な展示が印象的でした。

 

視察:吉原 幸

編集:津波古 祥太

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