視察:ボーダレス・アートミュージアム NO-MA 其の弐

ボーダレス・アートミュージアム NO-MAのコンセプト

このミュージアムの特徴は、障害のある人の表現活動の紹介に核を置くことだけに留まらず、一般のアーティストの作品と共に並列して見せることで「人の持つ普遍的な表現の力」を感じていただくところにあります。このことで、「障害者と健常者」をはじめ、様々なボーダー(境界)を超えていくという実践を試みています。

引用サイト:https://www.no-ma.jp/

 

滋賀県の近江八幡市にある、“ボーダレス・アートミュージアムNO-MA”へ行ってきました。滋賀県では「日本の障害福祉の父」と呼ばれる糸賀一雄氏や田村一二氏、池田太郎氏などを中心に近江学園が作られ、そこで粘土を利用した造形活動が先駆的に始められました。その思想と取り組みは、県内の福祉施設に受け継がれています。

“障害のある人の作品を常設出来る場所を”というニーズが県全体に高まっている中、ギャラリー構想に「野間邸」が選ばれ、2004年にアートギャラリーが誕生。2007年に博物館相当施設の認定を受け、「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」となりました。

 

見るだけでなく、聞く、触る、五感を楽しむ
今回は、展示:「ちかくのたび」 ~近くに在る知覚、町とアートと旅に出る~ を視察しました。本館の他、周辺5会場を使用した展示となっており、近江八幡をみんなで作るプロジェクトの一つとなっていました。

時間が少なく、本館と他1館を見てきました。受付の隣には「美保さん」というガイドキャラクターの人形がおり、その人形がキャプションや会場説明等を案内してくれました。

 

25年の思いがつまった袋メン
本館は“音”がテーマであり、各部屋で色々な音が鳴っていました。印象的だったのは“さっぽろ一番しょうゆ味” お風呂に入っている時や食事の時でもインスタント袋をくしゃくしゃさせる行為を約25年間続けている、という酒井さんの作品です。

施設に出発するタイミングで母親がラーメンの袋を新品に入れ替えるので、土日を除いた1日1つのペースで更新されています。触感と音を楽しんでいる、そんな酒井さんの様子が映像作品として展示されています。別会場では、“手で見る世界”がテーマとなっており、作品(絵)自体が点字のような立体作品となっていたり、触れることが可能な粘土作品があったりと、作品をより近く感じられるような印象を受けました。

どのアーティストさんにも、作品のこだわりや個性があり、見ていて感性を揺さぶられました。目の見えない方の見えている世界に触れた感覚があり、その世界を知れたことに感動しました。

 

視察:真栄城 奈央

編集:津波古 祥太

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