知的財産権学習カードゲーム 知財でポン! 沖縄出前研修

知財でポン! とは?
知的財産権を学び深めるカードゲーム『知財でポン!』は、一般財団法人たんぽぽの家が実施する事業「知的財産活用にむけた人材育成のための調査と学習プログラムの開発」の一環でつくられました。アート活動や商品開発の現場では、さまざまな表現や技術、手法が生み出されます。知的財産権はそれらの固有の魅力や価値を守る重要な権利であり、アーティストやクリエイター、企業、中間支援者など、さまざまな立場の人に関わるものです。しかし、その内容や保護方法は多様かつ複雑。だからこそ、知的財産権と表現がどのように関係しているのかを、ゲームを通じて、身近な感覚で学ぶことができたらと考えました。互いのものづくりを尊重し、理解を深めるきっかけとなれば幸いです。

引用サイト:たんぽぽの家 知財プロジェクトHP

 

どんなゲーム?
『プレイヤー(=作者)は順番に「作品カード」を引き、描かれた絵柄をつなぎながら発信の成功を目指します。成功のためには、自身の作品を保護したり、仲間の作品をリスペクトしたりと、全員での協力体制が必須。しかし、時には表現の権利トラブルに巻き込まれてしまうことも…。限られたターンのなかで戦略を練り、駆け引きを重ねながら、作品を守り、アピールしていきましょう。

引用サイト:たんぽぽの家 知財プロジェクトHP

 

ゲームの概要について。たんぽぽの家に所属するアーティストの作品が描かれた「作品カード」を互いにつなげること――これは例えるなら展示会を行い、それぞれの作品を公に発信・発表していくこと、でしょうか。そして成功のために自分の作品を保護することはもちろん大事ですが、仲間のこともリスペクトする――これはつまり相手の権利も同様に尊重し、保護していくという意味だと思います。

時に巻き込まれる表現の権利トラブルとは、違法なコピー商品であったり、オマージュという名を借りた紛い物だったり。――ここで注意すべきことは、トラブルは何も悪意を持った相手とばかり起こるわけではない、ということです。

相手に悪気はいっさいなかったとしても、作品の写真をSNSにアップされて、それが拡散されることで起こるトラブル(ネット上の画像をもとに第三者にデザインを流用されてしまう等)もあり得ます。そういったさまざまなトラブルを乗り越えるために、何よりも重要なことは、同じ表現する者、あるいは表現を広める者同士でリスペクトし合い、協力し合って、作品を発信していくこと。私見になりますが、それこそがこのゲーム、知財でポン!が伝えたいテーマ、メッセージなのではないでしょうか。

 

1/10 in 那覇
たんぽぽの家 プロジェクトスタッフの後安美紀さんをお招きして、那覇で1日、名護で1日、計2日かけて知財でポン!のオキナワ出前研修(ワークショップ)を行いました。

まずは那覇会場。10月の『オキナワへいこう』上映会にて、数年ぶりに偶然再会した、職業指導員の柿崎さんからご招待いただく形で、那覇市松川にある地域活動支援センター ソーシャルサポートあごらさんの事務所の一角をお借りして、知財でポン!研修を開催しました。

事前の準備まで行って頂き、まさに至れり尽くせりの状態で始まったワークショップ。実際にゲームを始める前に、後安さんからスライドショーや資料を使って、知的財産権について概要をレクチャー頂きました。一口に知的財産権と言っても、7月の臨床倫理士 金城隆展先生の講演会で学んだ著作権や所有権の他に、商標権、実用新案権、特許権、意匠権といろいろあって、名前自体初めて目にするものもありました。

著作権自体も細かく別れていて、複製権、上演権・演奏権、上映権、公衆送信権、口述権、展示権、頒布権、譲渡権、貸与権、翻訳・翻案権等、ここに書ききれない部分も含めてたくさんあります。さらに著作人格権というものもあり、法律論としてあまりにも複雑。正直なところ、すべてを把握しきれませんでした。

ですが、すべてを覚えずとも『大切なのは、どのように活用・運用するかであり、専門家と連携しながらもまかせきりにせず、自分たちの問題として取り組んでいくこと 引用サイト:知的財産権学習ハンドブック」と後安さんもお話されていました。

スライドショーの後、あごらのメンバーさんとともに行った知財でポン!は、局面に集中するあまり、押し黙ってしまう方もおられるなど、大変白熱したゲーム展開となりました。あごらさん、そしてご紹介頂いた柿崎さん、ありがとうござしました。

 

1/11 in 名護
続けて2日目は、場所を名護市立中央図書館に変えて開催しました。1日目の那覇会場との最大の違いは、参加者の中にお子様が何名かいらっしゃったことでしょうか。

知財でポン!は、『対象年齢8歳以上』とありますが、当日は小学校に上がる前のお子様もおり、年長のお子様と一緒にペアになって参加。最初は後安さんや周囲の大人たちの手助けが必要でしたが、ゲームを進めるうちに内容を理解され、自分で考えて作品カードをつなげられるようになりました。やはり子どもたちの吸収力はすごい! お茶目な発言の数々で場の盛り上げ役にもなってくれました。

ゲームをクリアするためには、何よりも戦略が重要で、今場にどのカードが必要か、常に考えながら進める必要性があります。そのため大人同士で行った1日目は静かにゲームが進みましたが、2日目はお子様たちがハッスルしてくれたこともあり、一転笑い声の絶えない、賑やかな展開になりました。

参加する年齢層にもよって雰囲気が変わる、というのは他のゲームにはない特徴だと思いました。2日間の短い間でしたが、沖縄でワークショップを開催して頂き、後安さん、ありがとうございました。ゴリラの靴下、大切に使わせて頂きます。

 

編集:津波古 祥太

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